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技術士(総監部門)択一式【経済性管理(平成25年度 問題1~8)】

こんにちは。

機械系エンジニアのメカエン@技術士(機械部門)です。
今回も皆様のお役に立つ情報を共有したいと思います^^

 

今回のテーマはこちらです。

技術士(総監部門)択一式
経済性管理(平成25年度 問題1~8)

総監部門の択一式の解説をしていきたいと思います。私から見た難易度や感想などできるだけ皆様、そして私自身の勉強にもなる解説をモットーにしています。
それではよろしくお願いします!

 今回の目次はこちらです↓

なお問題の難易度については次のように考えています。とても個人的な意見ですので、あくまでご参考ということでご容赦願います^^

★☆☆☆☆ 【易】  3分以内で確実に正解したい!
★★☆☆☆ 【やや易】3分を超えるかも知れないが確実に正解したい!
★★★☆☆ 【標準】 60%以上の正答率にはなんとか正解したい!
★★★★☆ 【やや難】2択まではなんとか絞り込める!難しい!
★★★★★ 【難】  できなくてもしょうがない!とっても難しい!

平成25年度_問題1

フィージビリティ・スタディと総合生産計画に関する記述(ア) ~ (キ)について, それらを分類したとき,その組合せとして最も適切なものはどれか。

(ア)基本的な目的は,需要予測量と生産能力を合理的に均衡させることである。

(イ)統計資料を活用した調査や市場調査を行い,事業化した場合の需要を予測する。

(ウ)資金調達方法の検討を行い,予算規模を算定する。

(エ)計画を立案するとき需要変動に対応するため調整しうる項目には,大きく分けて生産能力調整と需要平滑化がある。

(オ)需要予測量を満足するために必要な労働力,在庫,残業,外注の各量を求める。

(カ)プロジェクト実施の際に必要となるコストと需要予測とを比較し,事業の収支を検討する。

(キ)期中のコスト最小化を目的とする場合が多いが,雇用水準の安定化や在庫水準の適正化も重要な要素である。

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は④でした。

それでは解説です。

フィージビリティスタディは次の内容です。
  • 事業内容の具体化
  • 予備的調査と需要予測
  • 予備的な設計・試作
  • 事業の収支予測と資金調達
 総合生産計画では次の内容です。
 
  • 個々の製品の需要予測から、生産する製品全体の需要予測量を求める。
  • 需要予測量を満足するために必要な労働力、在庫、残業、外注の各量を求める。
  • 需要予測量を満足し、目的(コスト最小化など)に合致した計画案を決定する。
よって、フィージビリティスタディは(イ)(ウ)(カ)、総合生産計画は(ア)(エ)(オ)(キ)となります。
 

《難易度》★★★☆☆

《感想》組合せを選ぶ問題は1つでも選択肢の内容を理解できていないと正解できなくなりますので難しいですね。フィージビリティスタディと総合生産計画はそれぞれの内容をセットで理解しておくことが重要ですね。

《参照キーワード集》
技術士_総監キーワード集2019(経済性管理_2.1事業企画)
技術士_総監キーワード集2019(経済性管理_2.3工程管理)

平成25年度_問題2

品質管理の手法であるQC7つ道具及び新QC7つ道具に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

① QC7つ道具は主として数値データ分析の手法であり,新QC7つ道具は主として言語データ分析の手法である。

② QC7つ道具は主に計画(Plan)段階で用いられるのに対し,新QC7つ道具は主に確認(Check)段階で用いられる。

③ QC7つ道具には,「層別」,「パレート図」,「特性要因図」,「ヒストグラム」,「散布図」,「グラフ・管理図」,「チェックシート」がある。

④ 新QC7つ道具には,「連関図」,「系統図」,「マトリクス図」,「過程決定計画図 (PDPC)」,「アロー・ダイアグラム」,「親和図」,「マトリクスデータ解析」がある。

⑤ QC7つ道具や新QC7つ道具は,問題解決においてすべて利用する必要はなく,状況に応じて適切な手法を使用する。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は②でした。

それでは解説です。

適切
 新QC7つ道具のうち、マトリクスデータ解析のみ数値を扱いますが、「主として」ということですので、適切となります。
不適切

 QC7つ道具は主に確認(Check)段階、新QC7つ道具は主に計画(Plan)段階ですので、逆です。

適切

 その通りです。「サンチェ監督ひっぱれそうグラフ」でしたね。

適切
 その通りです。「新連携アロマでピー」でしたね。
適切
 その通りです。目的に応じた手法を用います。

 

《難易度》★★☆☆☆

《感想》QC7つ道具と新QC7つ道具は頻出キーワードですね。日頃の業務で使用されている方も多いのではないでしょうか。★2つにしました。

《参照キーワード集》
技術士_総監キーワード集2019(経済性管理_2.2品質の管理)

平成25年度_問題3

生産活動を行うための作業順序は手順と呼ばれ,その計画は手順計画と呼ばれる。モノづくりにおける手順計画に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。

① 手順計画の目的の1つとして,最適な生産量の決定がある。

② 手順の実現手段の主要素として,いわゆる5Sがある。

③ 標準時間の決定と標準作業の決定では,一般に前者の方を先に決める。

④ 標準時間には,余裕時間は含まれていない。

⑤ 作業標準とは,作業条件,作業方法,管理方法,使用材料,使用設備,その他の注意事項などに関する基準のことである。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は⑤でした。

それでは解説です。

不適切
手順計画の目的は、①最適な生産方法の決定 ②生産方法の標準化 ③作業の適正分担でしたので、不適切です。
不適切

手順の実現手段は生産の4M(Man,Machine,Material,Method)でしたので、不適切です。

不適切

標準作業を決定してから、標準時間の決定ですので順番が逆で不適切です。

不適切
標準時間は、稼働作業時間と準備作業時間からなり、さらにそれぞれは正味作業時間と余裕時間からなります。余裕時間は含まれますので、不適切です。
適切

 その通りです。

 

《難易度》★★★☆☆

《感想》手順計画という1つのキーワードに対しての細かい内容を問う問題でした。★3つです。

《参照キーワード集》
技術士_総監キーワード集2019(経済性管理_2.3工程管理)

平成25年度_問題4

原価計算に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
原価計算とは,企業などにおける組織活動で消費される経営資源の消費額を計算することである。
原価計算は,大別して費目別計算,部門別計算,製品別計算の3つのステップに分類できる。
実際原価計算は,事業計画のような将来の目標に対して積極的に原価計算を行う方法である。
予定原価は,予定消費量及び予定単価を基に設定される。
標準原価の利用法の1つとして,具体的な目標を設定して組織活動の結果を管理することが挙げられる。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は③でした。

それでは解説です。

適切
その通りです。
適切

その通りです。費目別計算→部門別計算→製品別計算の順番です。

不適切

実際原価計算は、実績ベースの消極的な原価計算ですので、不適切です。将来の目標または予定に対して積極的に原価計算を行うのは、予定原価計算です。

適切
その通りです。
適切
その通りです。
 

《難易度》★★☆☆☆

《感想》原価計算の基本的な問題でした。ただし、総監キーワード集2019には実際原価計算はありますが予定原価計算はありませんでしたので、★2つとしておきます。

《参照キーワード集》
技術士_総監キーワード集2019(経済性管理_2.5原価管理)

平成25年度_問題5

容量3 kWの太陽光発電システムの導入に150万円の資金を要するが,このシステムにより年間10万円の電気料金が節約できる。システムの導入は年初に行われ,節約分は1年分を毎年末にまとめて受け取る。導入費用以外の費用(修理費,保守点検費など)は発生しないものとして,年利率が2 %であるとき,この年利率を考慮した資金回収期間(投資資金回収に必要な年数)nを求める式として正しいものはどれか。ただし, nが不等式で与えられている場合は,その不等式を満たす最小の整数をそのnの値とする。

:aを正の定数,nを正の整数としたとき,初項が1で公比が1/aの等比級数のはじめのn項の和が正数Xを超える,すなわち

1+1/a+1/a^2+.......+1/a^{n-1}≧X

となるための条件は、

n≧{-log(1-(1-1/a)X)}/loga である。

n≧{-log0.82}/log1.02

n≧{-log0.8}/log1.02

n≧{-log(0.82/1.02)}/log1.02

n≧{-log(0.72/1.02)}/log1.02

n≧{-log0.7}/log1.02

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は⑤でした。

それでは解説です。

 150万円をn年で回収するためには現在価値を考えると下記となります。

a=1.02として、10/a+10/a^2+......+10/a^n≧150

条件の式が使用できるように両辺を10/aで割って、

1+1/a+1/a^2+.....+1/a^{n-1}≧15a

X=15aとおくと、条件の式の形になるので、

n≧{-log(1-(1-1/a)X)}/loga={-log(1-(1-1/1.02)×15×1.02)}/log1.02
={-log0.7}/log1.02

 

《難易度》★★★☆☆

《感想》現在価値の正しい理解と条件を使用できるように式を変形できれば、正解にたどり着けます。ただ3分以内に解くのは難しかったですので、★3つです。

平成25年度_問題6

設備保全は,設備を通じた生産性向上のための管理活動であり,様々な方法がある。次の用語のうち, 同種の故障が再発しないように,設備上の弱点を補強する保全の方法はどれか。
① 非計画事後保全
② 緊急保全
③ 予知保全
④ 改良保全
⑤ 保全予防

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は④でした。

それでは解説です。

不適切
 非計画事後保全は、予防やコストの概念乏しく、成り行き任せに近い事後修理のことなので、不適切です。
不適切

 緊急保全は、予防保全に重点を置く設備が突発的に故障時、口頭連絡で直ちに修理を行うことなので、不適切です。

不適切

 予知保全は、設備の劣化傾向を設備診断技術によって管理し、保全の時期や修理方法を決める方法ですので、不適切です。

適切
 改良保全は、同種の故障が再発しないように改善を加え、設備上の弱点を補強することですので、適切です。
不適切
 保全予防は、設備の設計段階から保全活動の経験を反映させ、最初から信頼性の高い設備にすることですので、不適切です。

 

《難易度》★☆☆☆☆

《感想》保全方式に関する基本的な問題でした。それぞれの保全方式の概要が分かっていれば正解するのは比較的容易だったと思います。

《参照キーワード集》
技術士_総監キーワード集2019(経済性管理_2.7設備管理)

平成25年度_問題7

下図のように, 4つの集落A , B , C , Dからなる地区に老朽化した5本の橋がある。 しかし,自治体の財政事情から今後5本の橋すべてを補修・維持していくことは難しく, 5本のうち1本は補修をあきらめ,通行止めにせざるを得ない。そこで次式で定義する総トリップ長を指標に,どの橋を通行止めにするか決めることとした。

総トリップ長=Σij (集落等間の交通量)ij x (集落等間の最短道路距離)ij

ここで, i jは集落等(集落A , B , C , D及び市街地E )のペアである。

集落等間の交通量( 1日当たり車のトリップ数)は下表のようであり,これ以外の交通量は考慮しなくてよい。通行止めによる交通量の変化は無視できる。集落等は下図のように道路で結ばれ,そこに架かる橋及び隣接する集落等間の道路延長は図に記載のとおりである。(注:例えば,集落Bから集落Cへは,集落Aを経由しても集落Dを経由しても最短で6 kmである。集落Aから集落Bへは橋1を使えば3 kmであるが,橋1を通行止めにすると集落D経由で7 kmかかる。)

以上の条件の下で,通行止めにしたときの「総トリップ長が最も小さくなる橋はどれか。

①橋1 ②橋2 ③橋3 ④橋4 ⑤橋5

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 正答は③でした。

それでは解説です。

1)橋1を通行止めにした場合、影響があるのはA→BとB→Aとなります。

各々の交通量は30と30、増加する移動量はともに7-3=4となりますので、

トリップ長の増加分は、30×4+30×4=160となります。まとめると下記となります。

①区間A→B、交通量30、移動量増加4 → トリップ長の増加分120

区間B→A、交通量30、移動量増加4 → トリップ長の増加分120

トリップ長の増加分は、240

2)橋2を通行止めにした場合、1)と同様に考えると下記となります。

①区間A→C、交通量20、移動量増加4 → トリップ長の増加分80

区間C→A、交通量20、移動量増加4 → トリップ長の増加分80

トリップ長の増加分は、160

3)橋3を通行止めにした場合、

①区間A→D、交通量20、移動量増加2 → トリップ長の増加分40

区間D→A、交通量20、移動量増加2 → トリップ長の増加分40

③区間A→E、交通量10、移動量増加2 → トリップ長の増加分20

区間E→A、交通量10、移動量増加2 → トリップ長の増加分20

トリップ長の増加分は、120

4)橋4を通行止めにした場合、

①区間B→D、交通量20、移動量増加4 → トリップ長の増加分80

区間D→B、交通量20、移動量増加4 → トリップ長の増加分80

③区間B→E、交通量10、移動量増加4 → トリップ長の増加分40

区間E→B、交通量10、移動量増加4 → トリップ長の増加分40

トリップ長の増加分は、240

5)橋5を通行止めにした場合、

①区間C→D、交通量20、移動量増加4 → トリップ長の増加分80

区間D→C、交通量20、移動量増加4 → トリップ長の増加分80

③区間C→E、交通量10、移動量増加4 → トリップ長の増加分40

区間E→C、交通量10、移動量増加4 → トリップ長の増加分40

トリップ長の増加分は、240

以上から、一番トリップ長の増加分が小さいのは③の場合となります。

 

《難易度》★★★★☆

《感想》問題の意味の把握が難しく、さらに計算量も必要となりますので、難しい問題だと思います。本番の緊張感の中でこの問題が出てきた場合、後回しにするのが得策でしょう。橋3、4、5を通行止めにした場合には、Eまでの区間も影響を受けることに私は気づきませんでした。★5つに近めの★4つです。

平成25年度_問題8

 国際規格のマネジメントシステムに関する次の記述 うち, 最も不適切なものはどれか。① ISO 9001は,品質マネジメントシステムに関する規格である。
② ISO 14001は,環境マネジメントシステムに関する規格である。
③ OHSAS 18001は,プロジェクトマネジメントシステムに関する規格である。
④ ISO/IEC 27001は,情報セキュリティマネジメントシステムに関する規格である。
⑤ ISO 50001は,エネルギーマネジメントシステムに関する規格である。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 正答は③でした。

それでは解説です。

適切
その通りです。
適切

その通りです。

不適切

OHSAS 18001は労働安全衛生マネジメントシステムに関する規格ですので、不適切です。なお、OHSAS18001は、ISO45001へ移行されますので、今後の労働安全衛生マネジメントシステムの規格としては、ISO45001が重要となります。

適切
その通りです。
適切
その通りです。 
 

《難易度》★★★☆☆

《感想》国際規格の名称と内容に関する問題でした。有名な規格ばかりとは言え、1つでも知らないものがあると自信を持って解答できないと思いますので、知っている人と知らない人でずいぶんと難易度が違ってくる問題だと思います。個人的には★3つです。

 

それでは今回も最後までありがとうございました^^

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