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技術士(総監部門)択一式【人的資源管理(令和元年度 問題9~16)】

こんにちは。

機械系エンジニアのメカエン@技術士(機械部門)です。

今回のテーマはこちらです。

技術士(総監部門)択一式
人的資源
管理(令和元年度 問題9~16)

 今回の目次はこちらです↓

なお問題の難易度については次のように考えています。とても個人的な意見ですので、あくまでご参考ということでご容赦願います^^

★☆☆☆☆ 【易】  3分以内で確実に正解したい!
★★☆☆☆ 【やや易】3分を超えるかも知れないが確実に正解したい!
★★★☆☆ 【標準】 60%以上の正答率にはなんとか正解したい!
★★★★☆ 【やや難】2択まではなんとか絞り込める!難しい!
★★★★★ 【難】  できなくてもしょうがない!とっても難しい!

【令和元年度_問題9】

労務管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

① 臨時の賃金等を除き、賃金は原則として、毎月1回以上、一定の期日を定めて、通貨で、直接労働者に、全額を支払わなければならない。

② 使用者が就業規則の変更により労働条件を変更する場合は、変更後の就業規則を労働者へ周知し、かつ労働者の受ける不利益の程度、労働条件の変更の必要性、内容の相当性、労働組合等との交渉の状況等が合理的である必要がある。

③ 事業主は、就業場所の変更を伴う配置の変更を行おうとする場合に、その就業場所の変更によって子育てや介護が困難になる従業員がいるときは、当該従業員の子育てや介護の状況に配慮しなければならない。

④ 法律で解雇が禁止されている場合として、次のものがある。

(ア)業務上の傷病による休業期間及びその後30日間の解雇

(イ)産前産後の休業期間及びその後30日間の解雇

(ウ)女性の婚姻、妊娠、出産、産前産後休業等を理由とする解雇

⑤ 派遣労働者が通算5年を超えて同一の派遣先へ派遣された場合は、当該労働者の申込みにより、無期労働契約に転換することが派遣先の事業主に義務付けられている。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は⑤でした。

それでは解説です。

適切
その通りです。労働基準法の24条での賃金の支払いに関する5つの原則の内容です。
  1. 通貨払いの原則
    賃金は通貨で支払わなければならない。ただし、確実な方法で厚労省令で定めるものによる場合には通貨以外のものでの支払いも可(振込みは可)。
  2. 直接払いの原則
    賃金は直接本人に支払わなければならない。
  3. 全額払いの原則
    賃金は全額支払われなければならない。ただし、法令の別段の定めがある場合、一部を控除して支払うことが可能(税金や社会保険料は控除可)。
  4. 毎月1回以上払いの原則
    賃金は毎月1回以上は支払われなければならない。
  5. 一定期日払いの原則
    賃金は給料日を一定の期日で定めて支払いをしなければならない。
適切
 その通りです。

適切

 その通りです。

適切
 その通りです。労働基準法に定められています。
不適切
無期転換ルール、いわゆる5年ルールの問題です。2013年4月以降の有期労働契約について、同一の使用者と結んだ2つ以上の有期労働契約を通算して5年を超える場合に、労働者に無期労働契約への転換の申込みを行う権利が発生するというルールです。選択肢には「2013年4月以降の有期労働契約」や「2つ以上の有期労働契約」の条件が抜けていますので、不適切な内容です。
 

《難易度》★★★★☆

《感想》労働基準法の細かい内容を分かっていないと正解は難しい問題でした。私は①の賃金の支払いに関する5つの原則は試験当日も知りませんでした。しかし、⑤の有期雇用者の無期転換ルールが総監キーワード集2019にあり、勉強していましたので、⑤が不適切な内容だと分かりましたので正解することができました。

《参照キーワード集》
技術士_総監キーワード集2019(人的資源管理_3.2労働関係法と労務管理)

【令和元年度_問題10】

平成30年7月に公布された働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律に関する以下の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

①時間外労働の上限が罰則付きで法律に規定され、法違反の有無は所定外労働時間の超過時間で判断される。

②使用者は、10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対し、そのうち5日について、基準日から1年以内の期間に労働者ごとに、時季を指定して与えなければならない。

③使用者には労働者の労働時間を適切に把握する責務があり、労働時間の状況の把握は、タイムカードによる記録、PC等の使用時間の記録等の客観的な方法や使用者による現認が原則となっている。

④事業主は、前日の終業時刻と翌日の始業時刻の間に一定時間の休息の確保に努めなければならない。

⑤産業医を選任した事業者は、産業医に対し産業保健業務を適切に行うために労働者の労働時間その他必要な情報を提供しなければならない。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は①でした。

それでは解説です。

不適切
法違反の有無は、「所定外労働時間」ではなく、「法定外労働時間」の超過時間で判断されますので、不適切な内容です。「所定外労働時間」は就業規則などによる労働時間を超える労働時間、「法定外労働時間」は労働基準法によって定められた法定労働時間を超える労働時間です。
適切
 その通りです。

適切

 その通りです。

適切
 その通りです。勤務間インターバル制度の導入の促進の内容です。
適切
 その通りです。

 

《難易度》★★★☆☆

《感想》働き方改革関連法案の内容で重要キーワードではありましたが、かなり正確な知識が要求される問題でした。所定外労働時間と法定外労働時間の違いを理解できていれば、①を選択できた可能性は高いのではと思います。60%以上の正解率のためにはなんとか正解したい問題です。

《参照キーワード集》
【技術士試験キーワード解説】働き方改革

令和元年度_問題11】

労使関係に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

① 常時10人以上の労働者を使用する事業場において、就業規則を作成し、又は変更する場合には、労働者の過半数で組織する労働組合、又はそれがないときには労働者の過半数を代表する者の意見を聴かなければならない。

② 1つの事業場の常時使用される同種の労働者の過半数が1つの労働協約の適用を受けるときは、残りの同種の労働者にもその協約が適用される。

③ 労働組合の運営のための経費の支払につき経理上の援助を与えることは不当労働行為として禁止されているが、最小限の広さの組合事務所の供与等は除かれている。

④ 会社の責任で労働者を休業させた場合、休業期間中、会社は当該労働者の平均賃金の6割以上の休業手当を支払わなければならない。

⑤ 労働委員会が行うあっせんは、紛争当事者双方の主張のとりなしや団体交渉のとりもちなどをあっせん員が行うことにより当事者間の自主的解決を援助するものである。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は②でした。

それでは解説です。

適切
その通りです。
不適切
労働協約は使用者と労働組合との契約関係であり、その効力は使用者と労働組合、及び所属する労働組合員に限られます。

適切

その通りです。

適切
その通りです。
適切
その通りです。

 

《難易度》★★★★☆

《感想》迷う問題でした。④と⑤が適切な選択肢であることは分かりましたが、残りの選択肢の正誤判断は難しかったです。

《参照キーワード集》
技術士_総監キーワード集2019(人的資源管理_3.2労働関係法と労務管理)

令和元年度_問題12】

職場のパワーハラスメントに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。以下、個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律を「個別労働紛争解決促進法」といい、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律を「男女雇用機会均等法」という。

① 職場のパワーハラスメントには、上司から部下に行われえるものだけでなく、先輩・後輩間などの様々な優位性を背景に行われるものも含まれる。

② 個人の受け取り方によっては、業務上必要な指示や注意・指導を不満に感じたりする場合でも、これらが業務上の適正な範囲で行われている場合には、職場のパワーハラスメントには当たらない。

③ 職場のパワーハラスメントの行為類型として、身体的な攻撃、精神的な攻撃、人間関係からの切り離し、過大な要求、過小な要求などがある。

④ 職場のパワーハラスメントに関する紛争の解決方法については、個別労働紛争解決促進法に基づく紛争調整委員会によるあっせん制度等がある。

⑤ 職場のパワーハラスメントについては、事業主に雇用管理上必要な措置を講ずることが男女雇用機会均等法において義務付けられている。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は⑤でした。

それでは解説です。

適切
その通りです。
適切
その通りです。
適切
その通りです。パワーハラスメントの6つの行為類型は語呂合わせ「身・精・人・大・小・個(しんせいじん だいしょうこ)」で覚えましょう。
適切
その通りです。
不適切
セクシャルハラスメントやマタニティハラスメントに関する防止措置の義務はすでにありましたが、パワーハラスメントに関する法令はありませんでしたので不適切な内容となります。ただし、パワーハラスメント防止を義務付ける関連法案が2019年5月に成立しました。関連法案としては、労働試作総合推進法、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法、女性活躍推進法の改正等の5つの法律となります。
 

《難易度》★★★★☆

《感想》過去問でも頻出キーワードであったパワハラに関する問題でしたので、①~③は適切であることがすぐに分かりましたが、④と⑤の正誤判断ができず、私は間違えました。ちょうど試験直前の2019年5月にパワハラ防止に関する関連法案が成立したこともあり、タイムリー過ぎてとまどった人もいたのではないでしょうか。来年も引き続き要注意なキーワードとなりそうです。

《参照キーワード集》
技術士_総監キーワード集2019(人的資源管理_3.2労働関係法と労務管理)

令和元年度_問題13】

人事評価に関し、様々なバイアスに起因する評価誤差の問題があると言われている。これに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

① ある人に1つ優れた点があると、ほかの点も優れて見えてしまうことがある。これを防ぐため、評価者は被評価者に対する先入観を捨てること、事実に基づく評価を行うこと等が重要である。

② 評価者が被評価者には悪い点をつけたくない、被評価者からよく思われたいと考える場合等には、実際以上に高く評価してしまいがちである。これを防ぐため、評価者は具体的事実や評価要素に沿った評価を行い、私的感情の除去に努めること等が重要である。

③ 被評価者に対して冷静な分析がなされていない場合や評価基準があいまいである場合には、評価が標準レベルに集中する傾向がある。これを防ぐため、組織は評価者に対して人事評価の目的、仕組み、評価要素、評価の方法等を徹底すること等が重要である。

④ 各評価項目について、評価者が自身で被評価者の業務を行ったとした場合の想定される実績と被評価者の実際の実績との対比に基づく評価を行うことにより、評価誤差の低減に貢献できる。

⑤ 多面評価は、直接の上司だけでなく同僚、後輩、一緒に仕事をした他部門の社員、顧客等からの評価を考慮することであり、評価誤差の低減に貢献できる。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は④でした。

それでは解説です。

適切
その通りです。
適切
その通りです。
適切
その通りです。
不適切
評価者自身の想定される業務の実績との比較は適切ではありませんので、不適切な内容です。
適切
その通りです。顧客も対象に含みます。
 

《難易度》★★★★☆

《感想》①~③が適切な内容であることは分かりましたが、④と⑤で迷いました。私は⑤で顧客の評価は含まれないと考え、⑤を選びましたが間違いでした。私には難しかったです。

【令和元年度_問題14】

人の行動モデルに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

① マグレガーによれば、X理論では「人は働くことをポジティブに捉える存在である」、Y理論では「人は働くことをネガティブに捉える存在である」とし、Y理論に基づき「アメ」と「ムチ」を使い分けながら管理する方が、業績は上がるとしている。

② マズローによれば、人の欲求は低次元から高次元まで5段階あり、人の特徴はその複数の段階の欲求を平行して追及していくものとしている。

③ ハーズバーグが提案した二要因理論によれば、職務満足感につながる要因と、仕事に対する不満につながる要因とは別のものであり、職務への動機付けのためには、後者の要因を除去することを優先すべきであるとしている。

④ メイヨーらがホーソン工場で行った実験によれば、労働者の生産性向上をもたらす要因は、感情や安心感よりも賃金であるとされている。

⑤ アッシュの研究によれば、集団のメンバーは、常にその集団に受け入れられたいと望むため、集団規範に同調しがちであるとしている。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

正答は⑤でした。

それでは解説です。

不適切
 Y理論では「人は働くことをポジティブに捉える存在である」、X理論では「人は働くことをネガティブに捉える存在である」が正しいので、不適切な内容です。
不適切
 「複数の段階の欲求を平行して追及していく」が不適切です。文字通り段階的に順番に追及していくという説です。マズローの欲求5段階は以下でした。
  1. 物質的欲求
  2. 安定欲求
  3. 連帯欲求
  4. 周囲からの尊敬欲求
  5. 自己実現欲求

語呂合わせは、「物安連尊自(ぶつあんれんそんじ)」でしたね。

不適切
 前半の説明は適切ですが、後半の「職務への動機付けのためには、後者の要因を除去することを優先すべき」が不適切でした。満足に関わる要因=動機付け要因、不満足に関わる要因=衛生要因でした。
不適切
 ホーソン実験では、労働者の作業能率は、客観的な職場環境よりも職場での個人の人間関係や目標意識に左右されるという仮説が立てられました。賃金ではありませんので、不適切な内容でした。
適切

 その通りです。

 

《難易度》★★☆☆☆

《感想》5つの選択肢のどれもが過去問で出てきたキーワードでしたので、比較的解きやすかったのではないでしょうか。★2つです。

《参照キーワード集》
技術士_総監キーワード集2019(人的資源管理_3.1人の行動と組織)

【令和元年度_問題15】

次の(ア)~(エ)に示す教育訓練の目的と、(A)~(D)に示す教育訓練技法の組合せのうち、最も適切なものはどれか。

教育訓練の目的

(ア)知識・事実の習得

(イ)態度変容、意識改革

(ウ)問題解決力・意思決定の向上

(エ)創造性開発

教育訓練技法

(A)討議法、ロール・プレイング

(B)ブレインストーミング、イメージ・トレーニング

(C)ケース・スタディ、ビジネス・ゲーム

(D) 討議法、見学
 
①(ア)D(イ)A(ウ)C(エ)B
(ア)A(イ)D(ウ)C(エ)B
(ア)D(イ)B(ウ)A(エ)C
(ア)D(イ)A(ウ)B(エ)C
(ア)C(イ)B(ウ)A(エ)D

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 正答は①でした。

それでは解説です。

(ア)知識・事実の習得には、討議法、見学。

(イ)態度変容、意識改革には、討議法、ロール・プレイング。

(ウ)問題解決力・意思決定の向上には、ケース・スタディ、ビジネス・ゲーム。

(エ)創造性開発には、ブレインストーミング、イメージ・トレーニング。

 

《難易度》★☆☆☆☆

《感想》過去問でも出題されており、どれも有名な教育訓練技法でしたので、迷うことはなかったのではないでしょうか。★1つです。

【令和元年度_問題16】

組織開発に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

① 「対話型組織開発」は、診断を行わずに対話を通じて現状を把握し、組織の取組の計画を策定し実行するものである。

「診断型組織開発」は「対話型組織開発」から発展して成立した手法であり、組織の診断を集中的に行うものである。

③ 組織開発では、価値や考え方が対立する場合、一方を優先して他方を無視するのではなく、それらの同時最適解を探ることが大切だという考えがある。

④ 組織開発でキーとなる概念には、「コンテント」と「プロセス」があり、「コンテント」は課題・仕事などの内容的な側面であり、「プロセス」はどのように課題や仕事が進められているか、などといった関係的過程を意味する。

⑤ 組織開発では、決まった取組を当てはめるのではなく、実施する取組を現状に合わせてカスタマイズすることが大切だとされている。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 正答は②でした。

それでは解説です。

適切
その通りです。
不適切
 時系列が逆でした。正しくは、「対話型組織開発」「診断型組織開発」から発展して成立した手法ですので、不適切な内容です。
適切
その通りです。
適切
 その通りです。「コンテント」は英語ではContentで意味は「内容」です。
適切
その通りです。 
 

《難易度》★★★★☆

《感想》診断型組織開発と対話型組織開発は、総監キーワード集2019に含まれてはいましたが、深く勉強できておらず試験当日は見覚えのないワードでしたので個人的には難しかった問題となります。ただ診断型から対話型に発展したのは分かりましたので、なんとか正解することができました。

《参照キーワード集》
技術士_総監キーワード集2019(人的資源管理_3.1人の行動と組織)

 

それでは今回も最後までありがとうございました^^

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